Jリーグ無党派層のブログ

Jリーグ昔話。Mr.ピッチとJリーグキングの誕生

time 2016/05/01

Jリーグ昔話。Mr.ピッチとJリーグキングの誕生

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昔々あるところに

昔々あるところに、キングベル爺さんとレオシル婆さんが住んでいました。ベル爺さんは山へ芝刈りに、レオシル婆さんは川へ洗濯に行きました。

レオシル婆さんが川で洗濯をしていると、向こうから「どんぶらこ、どんぶらこ」と、大きな大きなサッカーボールが流れてきました。レオシル婆さんは持ち前のボール奪取力を生かして、川からボールを奪い取ってしまいました。

さらに危機察知能力が働いたのか、レオシル婆さんは大きなサッカーボールを持って、ベル爺さんのいる山へ行きました。ベル爺さんは芝刈りに疲れてしまい、腹を出してスヤスヤと眠っています。レオシル婆さんはまたもやボール奪取力を発揮し、芝をすべて刈り取ってしまいました。

これを見ていたのが、アルビレックス新潟のスカウトでした。レオシル婆さんのボール奪取力と危機察知能力をボランチで生かそうと考え、その場で獲得オファーを出しました。レオシル婆さんは少し悩んだものの、オファーを受けることにしました。ベル爺さんを寝かせたまま、スカウトとともに新潟へと向かいました。

ベル爺さんが目を覚ますと、そばにはレオシル婆さんが奪い取った大きなサッカーボールと、レオシル婆さんが刈り取った芝の山が置いてありました。ベル爺さんはこの二つを持って、そそくさと家に帰りました。

いつもは白い歯を見せて迎えてくれるレオシル婆さんが、今日は家にいません。代わりに一通の手紙が置いてありました。

アルビレックス新潟でサッカーを始めることにしました。またいつか会いましょう。さようなら。

レオシル婆さんがいなくなり、ベル爺さんは一人になってしまいました。寂しさのあまり、ベル爺さんは一晩も二晩も泣き続けました。ベル爺さんの流した涙はやがて水たまりになり、池になり、湖になり、ついには海になりました。涙の海はベル爺さんの家を遠くへと流してしまいました。残ったのはレオシル婆さんが奪い取ったサッカーボールと、レオシル婆さんが刈り取った芝でした。

ベル爺さんは悲しみに暮れていました。

「このまま海を流れ、誰にも気づかれぬまま死に絶えるのじゃろうか」

そんなことを考えていると、目の前に突然、見たこともないような真っ黒な生き物が現れました。

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真っ黒な生き物「こんにちは。君はベル爺さんだよね?」

ベル爺さん「いかにも。死にかけの爺さんじゃ」

真っ黒な生き物「僕は海の神なんだ。すべての生命は僕から生まれるんだ」

ベル爺さん「何を言っておる。神様というのはもっとスッとしてて、キラキラと輝いておるのじゃ」

真っ黒な生き物「信じられないようだね。じゃあね、そこにあるサッカーボールと芝に、命を吹き込んでみるよ」

真っ黒な生き物は呪文を唱えました。すると何ということでしょう。レオシル婆さんの残していった芝からは手足が、サッカーボールからは胴体と手足が生え始めました。

のちのJリーグ百年構想マスコット・Mr.ピッチと、Jリーグ公式マスコット・Jリーグキングの誕生です。

海の神様「ほらね。僕は海の神様なんだ」

ベル爺さん「これは驚いた」

海の神様「僕は何でもできるんだ。ベル爺さんを助けることもできるよ」

ベル爺さん「おお、それは助かるのぉ」

海の神様「その代わりにね、ひとつお願いがあるんだ」

ベル爺さん「何だね?」

海の神様「僕の代わりに海の神様を演じてほしいんだ。海の神様って意外としんどいんだよね。だから名乗るだけでいいからさ、海の神様をやってくれない?」

ベル爺さん「もちろんだとも。今からわしは海の神様じゃ」

海の神様「ありがとう。じゃあ助けるね」

海の神様の力により、ベル爺さんは海辺にたどり着きました。ベル爺さんはMr.ピッチとJリーグキングを連れて、レオシル婆さんを探す旅に出ました。すると運のいいことに、ベル爺さんの元には湘南ベルマーレから、Mr.ピッチとJリーグキングの元にはJリーグから、マスコットとしてのオファーが舞い込んできました。

レオシル婆さんにも会うことができそうです。ベル爺さんはレオシル婆さんとの再会を心待ちにしていました。レオシル婆さんに会うために、ベル爺さんはマスコット業を必死にこなしました。

そしてついに、その日がやってきました。湘南ベルマーレとアルビレックス新潟が、開幕戦で戦うことになったのです。ベル爺さんはワクワクが止まりません。レオシル婆さんは元気でやっているでしょうか。

Mr.ピッチとJリーグキングも見守る中、レオシル婆さんがBMWスタジアムに姿を現しました。ベル爺さんが目にしたのは、白い粉に溺れ、変わり果てたレオシル婆さんの姿でした。

 

めでたしめでたし。


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ブログ管理人

猫シティ

猫シティ

さいたま在住の大学生。多数のレッズサポと少数の大宮サポに囲まれながらも、どのクラブも贔屓しない「無党派層」であり続けている。INUUNITEDのライバルとして猫シティを名乗っている。

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