Jリーグ無党派層のブログ

大谷翔平と槙野智章。病魔と闘う少年との約束。

time 2016/04/23

大谷翔平と槙野智章。病魔と闘う少年との約束。

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約束

完封勝利を挙げた大谷翔平は試合後、札幌市内の病院へと向かった。投球中にどこかを痛めたわけではない。難病を患う野球少年を見舞うためだった。

完封勝利を挙げた槙野智章は試合後、浦和区内の病院へと向かった。試合中にどこかを痛めたわけではない。難病を患うサッカー少年を見舞うためだった。

札幌の少年は言った。手術が怖いのだと。手術を受けるくらいなら死んだほうがマシなのだと。手術を受けなければ彼に生きる道がないことを、大谷は知っている。

浦和の少年は言った。手術が怖いのだと。手術を受けるくらいなら死んだほうがマシなのだと。手術を受けなければ彼に生きる道がないことを、槙野は知っている。

「俺と約束してくれ。俺は今度の試合、必ずホームランを打つ。君のためにね。だから君は、勇気を出して手術を受けるんだ」

「俺と約束してくれ。俺は今度の試合、必ずゴールを決める。君のためにね。だから君は、勇気を出して手術を受けるんだ」

少年は大谷の目を見つめ、小さく口を開いた。
「絶対にホームラン打ってね」

少年は槙野の目を見つめ、小さく口を開いた。
「絶対にゴール決めてね」

大谷は心に誓った。少年に勇気を与えよう。今度の試合、絶対にホームランを打つ。

槙野は心に誓った。少年に勇気を与えよう。今度の試合、絶対にゴールを決める。

……

大谷は第一打席に立っていた。狙うはホームランのみだ。相手ピッチャーの失投を、大谷は見逃さなかった。

槙野は前半のピッチに立っていた。狙うはゴールのみだ。相手ディフェンダーのパスミスを、槙野は見逃さなかった。

大谷の視線がボールに突き刺さる。スムーズな体重移動から、バットを振り抜いた。

槙野の視線がゴールに突き刺さる。スムーズな体重移動から、右足を振り抜いた。

ボールはぐんぐん伸びていき、スタンドに入るかと思われた。

ボールはぐんぐん伸びていき、ゴールに入るかと思われた。

「パシッ」
外野手のグローブに収まる音が虚しくも響いた。スタンドインまであと一歩のところだった。

「パシッ」
キーパーのグローブに収まる音が虚しくも響いた。ゴールインまであと一歩のところだった。

……

その後はヒットすら打つことができず、気づけば第五打席だ。これがラストチャンスだろう。集中だ。

その後はシュートすら打つことができず、気づけば後半アディショナルタイムだ。これがラストチャンスだろう。集中だ。

大谷は少年の言葉を思い出していた。
「絶対にホームラン打ってね」

槙野は少年の言葉を思い出していた。
「絶対にゴール決めてね」

少年はテレビの前でこの試合を見ているはずだ。彼は病魔と、そして想像を絶する恐怖と闘っている。必ずホームランを打たねばならない。

少年はテレビの前でこの試合を見ているはずだ。彼は病魔と、そして想像を絶する恐怖と闘っている。必ずゴールを決めねばならない。

ボールが来た。間違いない。ホームランを打ってくれと言わんばかりの絶好球だ。

ボールが来た。間違いない。ゴールを決めてくれと言わんばかりの絶好球だ。

一球入魂。大谷はバットを思い切り振り抜いた。

一球入魂。槙野は右足を思い切り振り抜いた。

外野手がボールを見送った。

キーパーがボールを見送った。

大谷と少年の想いを乗せたボールは、札幌ドームのスタンドに飛び込んだ。特大ホームランだった。

槙野と少年の想いを乗せたボールは、埼玉スタジアムのスタンドに飛び込んだ。特大ホームランだった。


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ブログ管理人

猫シティ

猫シティ

さいたま在住の大学生。多数のレッズサポと少数の大宮サポに囲まれながらも、どのクラブも贔屓しない「無党派層」であり続けている。INUUNITEDのライバルとして猫シティを名乗っている。

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