Jリーグ無党派層のブログ

イニシャルTを探す旅。僕とTをめぐる美しき物語。

time 2016/03/28

イニシャルTを探す旅。僕とTをめぐる美しき物語。

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イニシャルT

僕はイニシャルTを追い求めている。Tの文字が具体的に何を指すのかはわからない。ただ漠然と、Tを探している自分がいる。

「Tはどこだ」
「Tはいないか」
「Tは逃げてしまった」
「Tは帰ってくるだろうか」

これが僕の日常だ。実体のないTを、僕はいつも探している。

サン・テグジュペリの名作「星の王子様」に登場する有名な言葉を引用する。

大切なものは、目に見えない

つまり僕にとってのTは「大切なもの」なのだろう。それならばいくらTを探しても、いつまでも姿を見せないのは当然の話だ。

いや、そんなはずはない。大切なものが目に見えないのなら、僕がいままで見てきたものは何だったのかという話になる。大切な思い出は今でも目に焼き付いている。大切なものは、目に見える。

サン・テグジュペリの言葉は間違っているのだろう。とすれば、やはり僕の探すTというものは、この世の中に存在することになる。Tは僕を待っているかもしれない。早くTを見つけなければ。僕はTを探しに旅に出る。しかし、どこを目指せばよいのだろうか。

松本

気づいた時には、僕は松本に向かっていた。理由はわからない。わからないが、Tがそこにいるように感じたのだ。目には見えない力で、Tに引き寄せられているのかもしれない。きっとそうだ。イニシャルTは松本にいる。

なぜ松本なのか。松本に着いてから、当然の疑問が浮かんだ。しかし自分の行くべき場所には確信があった。これもTに導かれているのだろうか。Tはアルウィンにいる。それしか考えられない。

アルウィンに来た。Tはまだ目に見えない。スタジアムでTを探そうと思ったが、それは徒労に終わるだろう。Tを探しに来た僕だが、最後にはTが自ら姿を見せるという予感がしたのだ。僕は黙ってTを待つ。

松本山雅の選手たち、コーチたちがピッチに出てきた。これからウォーミングアップが始まる。

その時、閃光が走った。それと同時に、脳内に突如として、聞き覚えのあるメロディが流れ始めた。

 

〈世界に一つだけの田坂〉

花屋の店先に並んだ
いろんな田坂みていた

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ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね

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この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで

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バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

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それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?

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一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

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そうさ僕らは

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世界に一つだけの田坂

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一人一人違う種を持つ

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その田坂咲かせることだけに

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一生懸命になればいい

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これだ。Tだ。僕が常に追いかけていたもの、それは田坂だった。美しきTだった。

Tが見つかった。追い求めていたものが、ついに見つかった。それと同時に、僕は大切なものを失った気がした。Tが目に見えなくなった。大切なものが、目に見えなくなった。

Tは僕の道しるべだった。Tを追いかけることで、僕は正しい方向に進んでいた。だがこれからは、追いかけるものがない。僕はどこへ行くのだろうか。僕は無の空間に迷いこむ。

いや、それは違う。Tは目に見えなくなった。それはつまり、Tが僕にとって、本当に大切なものになったことを意味する。

大切なものは、目に見えない

サン・テグジュペリの言葉は正しい。そしてそれは、Tが消えたということではない。僕の中からTが消えるわけではないのだ。大切だから、目には見えない。

もう何も追いかけることも、迷うこともない。Tとの出会いを経て、僕は大きくなった。強くなった。僕は、自分の信じる道を進む。

僕の心に深く刻まれたことだろう。美しきイニシャルT、田坂和昭。


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ブログ管理人

猫シティ

猫シティ

さいたま在住の大学生。多数のレッズサポと少数の大宮サポに囲まれながらも、どのクラブも贔屓しない「無党派層」であり続けている。INUUNITEDのライバルとして猫シティを名乗っている。

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